エルダーフラワー sureau
エルダーフラワーを、淀屋橋マルシェで見つけました(22年5月)。
エルダーフラワーといったら、コーデュアルによく登場する花で、日本語はセイヨウニワトコ、フランス語はシュローsureauといいます。
芳香があり、ちょっとフルーツを思わせるような。
なんだろうと考えてみたら、ライチ。
ライチの香りがするわけではないけれど、ライチに共通する香りがあるような気がします。一般的にはマスカットの香りがある、というそう。
なるほどです。
フランスでは、いちごと合わせるイメージがあるのは、同じ時期だからということもあるでしょう。
香りにもうっとりですが、食べておいしいというものではなくて目の喜びといったところでしょうか。
料理講座のデザートに、イチゴと長野産のルバーブを煮て
あめを飾り、エルダーフラワーの香りから連想した「ライチ」の蜂蜜で作ったアイスクリームを添えてみました。
乾燥のエルダーフラワーで
あるとき、フランスでエルダーフラワーのドライを買って来ました。
風邪やインフルエンザ、関節炎など薬効が多くあるそうです。
これでシュロー風味のシロップを作り(おいしいかと問われると、???ですが、薬効がありそうな風味なのは確か!)、いちごと合わせて料理講座のアペリティフにしたことがあります。
エルダーフラワーの思い出
18年の夏に、妹と二人で、ジャン・フランソワ・ピエージュにランチに行きました。
Jean-Francois Piege
7 rue d’Aguesseau
Paris
それはそれは素晴らしくおいしく、楽しい、ひとときでした。
食事の最後に、いちごのリキュールが、バカラのグラスに注がれました。
いちごとエルダーフラワーの花をリキュールに浸けたもので、シェフのおばあちゃんから伝わる伝統のレシピなのだそう。
香り高いいちごもあいまって、うっとりするようなおいしさでした。今も忘れられない光景です。
ちなみに生のお花にお湯を注いで見ましたが・・・香りはどこかへ!
水だしにしてみましたが、少しマシなだけ。
いったいどうしたらおいしいコーディアルはできるのでしょう??
ちなみにニワトコとは接骨木と書き、昔は骨折したときに粉末にして練ったものを打撲や打ち身の場所に巻いていたノだそう!
あ、そうそう、ハリーポッターにも登場する、魔法使いの最強の杖がニワトコ製なのだそうです! なんだかとても威力がある木なのですね。