サブレには、どんな意味があるかご存じですか?
発祥の町のサブレ
サブレsabléとは、そもそもは砂sableという言葉に由来していて、sablerという動詞になると、粉とバターを合わせて、砂のような状態にする動作のことです。
お菓子作りをされる方ならご存じでしょう。サブレやタルト生地を作るときに、やりますね。
さてもう十数年前に、「発祥の町のサブレです!」とフランス土産にいただいたのは
サブレ・シュル・サルトSablé-sur-Sarthの町のサブレでした。(maison Drans)
あれ、サブレって、「砂」由来じゃなかったの〜!?
と思いつつ、食べてみるととても素朴で、まっとうにおいしい、薄いサブレでした。
サブレの町のサブレをまた食べたいなあ・・と思ってきましたが、偶然、パリで見つけました(24年3月/海軍省Hotel de la marineのお土産コーナー)。
こちらのメゾンLa sablesienneのサブレも、シンプルなおいしさ。粉とバターと砂糖と卵で、香料も使っていません。(こんな箱入りの製品でも、余計な添加物やショートニング、マーガリンなど使わず、当たり前のように、まっとうな材料だけ作られているものが多いこと、フランスって偉い!と思っています)
箱書きには「1970年7月、サブレ侯爵夫人がコンデ公に、丸くて、小さなビスケットを献上。その軽さをお気に召した公は料理人ヴァテルに、毎朝用意するようにと命じた」とあります。
素敵な箱は、侯爵夫人のイメージですね。
プレーンとアプリコットを買いましたが、アプリコット味がまたなんともよい香り! ほんとに香料つかってないの!?と思うくらい。
ちなみに、wikipediaによると、サブレという町の名前は土壌に由来した地名だそうで、つまり結局のところ「砂」由来。
サブレ発明者の夫人は、「サブレの町の侯爵夫人marquise de Sablé」という呼び名ということなのです(別に本名はあって、マドレーヌ・ド・スーヴレMadeleine de Souvré )。
日本でも買えます
先日、高島屋を通りがかったら、なんと、催事コーナーに来てました!
どうやら、日本の会社によって輸入されてるみたい。なんだ〜! 認定講座のみなさんとサブレの授業のときに食べようと、パリから運んで来たのに!!
でもすぐに買えるなら、これもまたうれしいことです。
ちなみにサブレ・シュル・サルトには、パリからTGVで1時間半ほど、ル・マンの一つ前の駅です。私は先日行く予定をしていましたが、流れてしまったので、いずれ!と思っています。