ルブロションチーズは、フランス・サヴォワ地方の圧搾したタイプのフレッシュチーズです。
名前のルブロションは地主が搾乳量を確認するために見回りに来た後に、絞りきらずに残しておいた乳を「再び絞るre-blocher」ことから来ていて、このとき絞られた乳は先のものよりも濃厚になるのだそう。
製造業者によるものは赤いカゼインのラベルが、夏の山小屋で作られる農家製は緑色のラベルが貼られています(白カビに埋もれてますが、削り取ってみると、製造者番号が書かれているようでした)。
ルブロションはそのままチーズとして食べても柔らかく、マイルドな旨味(クルミのようなと表現されます)で、おいしいのですが、グラタン「タルティフレットtarteflette」も有名です。
玉ねぎとベーコンを炒め、茹でたじゃがいもをグラタン皿に並べ、
チーズはちょっと皮を削って、そのまま高さの半分でスライスにして、
どんと乗せるのがスタイル。
オーブンでトロトロになります。これはもう、間違いのないおいしさ!
ちなみに、これは年末のパリ(23年12月)のクリスマスマルシェにて。
マルシェはアルザスのものなのに、
地方の違うタルティフレットが登場するとは、ちょっと変ですが、それだけタル亭フレットはフランス人に人気があるということでしょう!