酒精強化ワイン フランスの2つのタイプ

酒精強化ワインって?

ワインのほかに
「酒精強化ワインvins doux naturels」というジャンルがありますが、フランス語を訳すと
天然甘口ワイン

これは発酵の途中でアルコールを加えて発酵を止めたもの。通常は糖を分解してアルコールができますが、一定濃度にたっするとアルコールによって、酵母が不活化。これで発酵が終了することになりますが、アルコールが添加されると、人為的に酵母が不活化して、発酵がストップ。かつまだ発酵していないぶどうの糖が残っているので、必然的に甘めになります。

シェリーやポルトー、マデイラが有名ですが、

これはバニュルスBanyuls

フランスの南部、ルーション地方の産地名です。

酒精強化ワインに独特の枯れた風味だけでなく、なかなかに奥深い味わいがあって、好きです。

さて何に合わせましょう?

甘いのでちょっと冒険だと思いながら、鴨のベルガモット風味に合わせてみた結果、おいしいマリアージュになりました。

唯一チョコレートにあわせることのできるワインとしても知られているので、チョコとも一緒に食べてみましたが、これもまた、「合う」!

もう一つの酒精強化ワイン

もう一つのタイプは、まったく発酵させずにアルコールを加えて、糖度を残したもの。

フランス語ではvin de liqueur ヴァン・ド・リキュールといいます。

その一つの銘柄は「Pineau des Charentes」ピノ・デ・シャラント

コニャックを含むシャラント地方の産地です。

こちらのタイプは発酵していない果汁をコニャックで発酵をとめるのだそう。甘味があり、さらっとアペリティフにおいしかったです!

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