ウイークエンドweek-end

毎年、お菓子基礎の授業では、ウイークエンドweek-endを焼いています。

ウイークエンドはレモン風味のパウンドケーキで、私の大好きなお菓子の一つ。

緻密な気泡を入れて焼き、ひっくり返してレモン汁を入れたアイシングで覆います。レモンの香りが漂う、幸せのお菓子です。

ウイークエンドという名前は、週末にピクニックにでかけるパリジャンにインスピレーションを得て作られたからだそう。また、包んで、持ち運びができて、保つお菓子「gateau de voyage(旅行のお菓子)」の代表格でもあります。

でも、ウイークエンドはフランスの定番のお菓子なのに、英語って!?
たしかフランスでは自国の言葉を使うように法律か何かで決まってたはずです。

「ウイークエンドは、もうフランス語!」
この話しをふるたびに、フランス語の先生が言います。

たしかに週末の挨拶は
「ボン・ウイークエンドbon week-end!」
なのです。

ウイークエンドの起源

ところでウイークエンドはパリのお菓子屋さん「ダロワイヨ」が創作したものと聞いていました。フランス版ウィキペディアにも1955年にダロワイヨが創作したとあります。

でも本家ダロワイヨのHPを見てみたら・・・

ウイークエンドの文字はどこにもなく、商品写真も当然なく、ちらっとケーク・オ・シトロンもあるよ‥程度の扱いにびっくりです。

日本のダロワイヨのHPにも表記がありません。
いったいどういうことなのか、ものすごく不思議に思っています。

ちなみに。

ヴィトンのピクニック用のトランクMalle pique-niqueは62000€
いったいいくらかというと、今日のレートで
800万円
す、すごい!

もうひとつちなみに。

エルメスのピクニック用バスケット panier pique-nique
9900€(127万円)
あら、可愛い金額・・これなら買え・・
ません!!

高いのか安いのか、もはや分からない!?
でも、ブルジョワにとってのピクニックとは、こういうことなのかもしれません。

フランス的ピクニックとは

そういえば、いつだったパリ郊外のヴィル・ダヴレーVille-d’avrayという町に連れて行ってもらったことがあります。
印象派の絵画にでてくるような「コローの池etangs de Corot」があり、池の周囲の遊歩道には平日だというのに家族連れやカップル、犬を散歩させている人などがそぞろ歩いています。

景色を見てぱっと頭に浮かんだのは、マネの「草上の昼食」!
森の中でピクニックをしているらしいのに、男性はきっちり洋服を着て、女の人だけなぜか裸の、あの絵です。
そこかしこで、「あの絵が書かれたのはここかも!」と思わせるような、初めてなのに既視感のある景色が広がっていました。

ふと池端を見ると、若いグループがピクニックをしていました。
スーパーで買ってきたハムの包みをあけ、サンドイッチやらワインと。
わぁ、やっぱりピクニック! 

自宅で用意してきたものではなくて、ほんとに近所のスーパーに寄ってささっと買って来ただけに見えましたが、とても楽しげです。

その光景があまりに素敵で、楽しそうで!
そこで、帰国後、すぐに教室で
「フランス的ピクニック講座」
を行うことにしました。

まずは定番、鶏のローストを焼きます。

ピプラードのオムレツ、ケーク・サレ、サラダを仕込み、
ハムとチーズのサンドイッチ、アコーディオンサンドも作りました。はさんだのは、自家製のハム!仕込んでおいた瓶詰めテリーヌに、ジャムも持って、準備完了! 
これを藤のバスケットに詰めて、教室から徒歩3分の公園に向かいます。

素敵なバスケットは、生徒さんが貸してくださいました。
実家にあったはずの母の藤のバスケットは、「そんな何十年も前のもの、もうない」そうで、がっかりしていたら、生徒さんから「新婚旅行で行ったイギリスで買ったものがある」との嬉しいお知らせ(たしかハロッズ製)! これで気分満点です!!
バスケットの内側にはお皿やグラスまで収納できるようになっていて、
「キャー素敵!」
と他の生徒さんの写真の嵐になっていました。

そして、デザートにはやっぱりウイークエンドを用意したのです。
そもそもウイークエンドのピクニックに持って行くためのお菓子ですから、今持ってこない選択肢はありません!

外で飲むワインに、外で飲むコーヒーもまた格別。
ゴールデンウイークの2日間だったのですが、お天気もよく、暑すぎず、助かりました。木漏れ日の中のピクニックは、とても楽しい、楽しい時間でした!

次の私の野望はやっぱり、

ウイークエンドを焼いて、バスケットを持って、
パリ郊外にピクニックに行けたらなあ!

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