ナスタチウム capucine

葉っぱのこと

実家の植木鉢に咲く花として認識していましたが、

いつのころからか、フランス料理のお皿に乗るようになりました。

日本語はキンレンカ
フランス語で、カプシーヌcapucineといいます。

なんて可愛い! そのひらひらっとした葉っぱはとてもキュート!

食べてみると、まずぴりっと辛いのです。
次にぶわんと芳香がやってきます。ただ可愛いからハーブ的に登場したのではなくて、香りがよいからだと知りました。

そして最後に微妙なぬめりが。3回おいしい、という感じです。

1月頃にも見たことはありますが、手に入りやすいのは春先の4月5月あたり。
もっといつでも使えたらなぁといつも思っています。

カンペールの街にもたくさん咲いていました

ソースに

ナスタチウムを飾りだけにするのはもったいないことです。

オイルと一緒に粉砕してソースにすると、ぴりりと辛く、
ふわんと独特の香りがして、とてもおいしいのです。
(わさびを口にいれる一瞬前に香るような感じの芳香)

白身魚をふわふわにローストして、添えたら、とても美味しいはず!

花のこと

ナスタチウムが素晴らしいのは、葉っぱだけでなく
花が美しい上に、おいしいということ!
葉っぱと同じでぴりりとします。

エディブルフラワーでおいしいのは、このナスタチウムと
ボリッジの花くらいだと思っています。

授業ではパンジーなどほかの花もよく使いますが、
味はしなくて、見た目の可愛さでしかない、というのが本当のところです。

いつだったかのテレビドラマ「グラン・メゾン東京」で
このカプシーヌの花のオイルを
ラングスティンヌの蒸した料理にかけているシーンがでてきて、

うっとり。私も作ってみたい! 長らく憧れています。

花のオイル

5月。花束ほどのたくさんのお花をいただき、とうとう花のオイルを作ることができました。

ナスタチウムの花をつぶし、ぶどうの種油に浸けてしばらく。

左の無色透明がもともとのぶどうの種油の色なので、その色素はかなり強いものです。濃い茶色の花の色素は水分にも溶け込んで一緒に落ちてきているみたい(右)。

嘗めてみるとふんわりとナスタチウムの香りがし、あとから少しびりっとした辛味も!

サーモンをスライスして、添えてみました。なかなかいいみたい! なんて嬉しいのでしょう!😆

育ててみた!

教室用にこれまで何度か注文しても手に入らないことが多く、
致し方なく自分で育てようと種を買ったことがあります。枯らす自信があるのでリスク回避のために、母に1袋渡しました(が、母も枯らしたのか、蒔き忘れたのか??)。

ようやく育てることができたのは、コロナ禍の緊急事態宣言中のこと。少し時間の余裕があって、ようやく面倒をみられました。

お花もほんの数輪だけ咲きました!
けれど、これではグランメゾン東京の花オイルには
ほど遠い~!!
いつかそのうちに!

ちなみに苗の状態で買ったナスタチウムは食べられません。観賞用なので
農薬がかかっている可能性が高く

自分で種から育てるか
1シーズン無農薬で過ごさせた後に食用にしてください。

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