フランス料理認定講座【基礎】について

開催日: 2023年1月29日 00:00 - 2025年3月31日 00:00カテゴリー:

定員はいっぱいになりました。次の機会にどうぞよろしくお願いいたします!
(2/5/2023)

現在、認定講座【基礎】を終了された方々で、引きつづき【上級】講座を行っています(2024年4月から2025年3月まで)。
25年4月スタートの料理認定講座【基礎】の募集は、25年1月頃の予定です。メルマガにてご案内しますので、ご興味のある方はご登録をお願いいたします。

【基本のフランス料理認定講座をはじめます】

フランス料理って何?
どうやったらおいしいフランス料理が作れるの?

深すぎて、そんな問いには答えられませんが、
私が一つ、自信を持って言えることは、

フランス料理にはたくさんの秘密と魔法があるということ!

フランス料理とお菓子の教室をスタートさせて、はや23年近くの月日が流れました。
この間、たくさんの生徒さんにフランス料理の手ほどきをさせていただき、実感してきたことは、

「フランス料理は、食べる人だけでなく、作る人も幸せにする♥

ということです。



わぁ、おいしい! 
はじめての味がする! 
深い香りがいっぱい!
なんて美しいの!
こんな素材は初めて! 
こんな料理法は、日本にないね!

作り手は、「レストランで出てきた料理を作りたい」「この素材に触ってみたい」「私にもできるかな?」
から始まって、自分で作ったものを食べてみて、
「作れた!」「おいしかった〜」と、大満足。


お家で作ってみたら、「家族にとても喜ばれた」「娘の結納時に相手のご家族に振る舞い、家族中からこんなに感謝されたことは初めて!」「同僚にものすごく驚かれて、料理上手と思われてるみたい!」という新しい喜びも発見していただいているようです。

そんなお話を聞かせてもらえるのは、私には大きな喜びです。
そして作れたことは、間違いなくその方の自信となり、誇りとなり、その後の人生の栄養になるように感じています。

もともと、2000年に「私と一緒に楽しいフランス料理を作ってみませんか〜!」と始めた
フランス料理に特化した、私の教室。
ずっと、みなさんを「わぁっ!」と言わせたいと思ってきました。
せっかく来て下さる方を楽しませたい! 
自分がフランスで感じた驚きときめき楽しさを、ぜひ教室でも味わってほしいといちずに走ってきた期間は、まもなく23年を迎えます。
長く教室を続けてこられたことは、ひとえに通ってきて下さるみなさんのおかげです。

生徒さんの中には自宅で教室をなさっている方、食の仕事に携わる方もたくさんいらっしゃいます。お家でどんどん作る方もいらっしゃれば、月に一回の楽しみの教室にしている方も。おそらくレストランでの外食時にも、いっそうたのしく料理の皿を囲んでいらっしゃることでしょう。

恩返しも込めて、23年目を迎える今年、これまで培ってきた技術、経験、知識を総動員して、
まっすぐにフランス料理に取り組む方を、全力で手助けしていこうと思います。

通常の教室は手分けをして作りますので、
・すべてを見ていただくことができない
・すべての方に細かく技術を伝えることができない
のは、少し残念で、歯がゆいことです。
生徒さんにしても、「ほんとはあっちをやってみたかったな・・」なんて思われることも多かったでしょう。

だから、認定講座は違うやり方で行います。

楽しむフランス料理から、身につけるフランス料理へ。挑戦してみませんか?

・私がデモをしてから、みなさんには実習していただきますので、すべて見て、もれなく大切なことを理解していただけます。

・全部見てから、すべて自分で作っていただきます。「あの食材を触りたかったのに」、「あの料理を作ってみたかったのに」はありません。挑戦したかったことのすべてを、ご自身だけで完成まで。頭で理解したことを、すぐに実践に移せます。

・通常のレッスンだと、バラバラになりがちな技術や知識を、一気に体得していただくことで、しっかりとした自信につなげます。

・同時にスタートするお仲間ができますから、「ちょっと不安」、「私だけ出来なかったら・・」なんて心配もいりません。精神的に助けあい、励ましあって、半年間一緒に走れます。

何より、私がずっと側にいて、サポートしていきます!!

認定講座では、じっくりとフランス料理の基礎の基礎から手ほどきします。
フランス料理の基本を網羅し、食材を知り、最終的には自信を持って日々の仕事に、暮らしに、活かしていけるよう、全力でサポートしていきます。

認定講座では、

  • 野菜の切り方
  • フォン(だし)の取り方
  • 包丁や道具類の使い方

に始まり

  • 肉、魚の下処理の仕方
  • 肉や魚、野菜の調理法
  • 肉の火加減
  • 生地の扱い方
  • ソースの作り方(基本的なもの、古典のソース、現代への応用)
  • スパイスとハーブの使い方
  • 盛り付け方
  • アミューズやプチフール
  • デザート

だけでなく

  • フランス料理的五味の考え方、熱、おいしさの考え方
  • 盛り付け方
  • 食材の組み合わせ方の定番

も学びます。

食材やスパイス、ハーブとの組み合わせにはある程度の定番、経験則や理論があります。
これを踏まえた上での新しい組み合わせと、
突拍子もないもの同士を組み合わせて「新しい!」というのはぜんぜん違いますよね。
組み合わせはまずは知識として学び、実際に作って食べてみることを繰り返し、自然に体に馴染ませます。
そして次のステージで、自分の発想ができるようになるはずなのです。

さらには、フランス料理にまつわる周辺の事柄

  • ワイン
  • チーズ
  • 衛生上のポイント
  • 時代の移り変わりによる変遷

も織り交ぜていきます。

定番の料理をたくさんご紹介しながら、基本的な技法をお伝えしていきます。同時に、

・家庭への応用(フォンを使わないとき、どうするのか?)
・材料の代用(鳩や鴨が使えないとき、何なら変わりになれるのか?)

も、レシピごとお渡しすることができます。これはもう8年半も続けて来ている

「キュイジーヌ・デザミ講座

で得た経験を使います。この講座は「お友達を招いて、カジュアルにフレンチを作る」をテーマに、
なるべく普通に手に入るもので、できたらフォン(だし)も使わずに作ることを目指しています。

それまで頭が固すぎて、「フランス料理はこうでないと!」と思っていた私には
「簡単に作ること」
がスタート時はなかなか難しかったことを覚えています。
でも苦しみながらも、だんだん柔軟になり、みなさんのご要望を聞きながら、ここまで続けてこられています。

学ぶべきことはたくさん存在します。あまりにいっぱいで、独学で学ぶのはちょっと大変です。
一度、私といっしょに体系的に学んでみませんか。

こんな方に

「きちんとフランス料理を学んでみたい」と思っている方、
ぜひいらしてください。一からやりますから、何の素養がなくてもちっとも構いませんし、気にする必要もありません。
私にも最初がありました。フランス的ピーラー(日本的縦型ではなくて、横にスライドさせます)に慣れるまでになんと1週間! みんな始めはそんなものです。
ふつうに「日本の家庭のご飯が作れること」が、参加の必要要件です。

フランス的価値観が大好きな方、それだけで十分です。

☆家庭で料理をされる方
何よりご自身を高めるため。そしてご家族や友人を楽しませるために、ステップアップしませんか。
お家で大切な家族に、フランス料理を作ってあげることができたら、凄いと思いませんか?
自分だけじゃなくて、周りを幸せにする魔法がかけられるようになります! 

まずは自分自身が小さい自信希望に満たされるでしょう。「私はこんな料理ができようになった!」
次はこんな料理も作りたい、次は由来のあるあそこに行ってみたい!とどんどん夢が広がります。
(つまりこれって、私なのです。ずっとこの繰り返しで30年来たようなものですから)

さらっと、ご家族の記念日に、フルコースディナーが登場したら! ご家族はどんなにかびっくりして、喜ばれることでしょう。そのうちに「うちの○○さんは、フレンチが得意だからさ!」と誰かの自慢の存在になられるかも。

お友達を招いて、お茶会やランチがご馳走できたら。「あのレストランで食べた料理がおいしかったから、作ってみたの!」、「おいしいテリーヌを作ったから、食べに来ない?」なんて、さらっと言ってみませんか。
次は「教えて!」と言われる日がすぐにやってくるかもしれません。

そして、美しい食器やカトラリーを買ったとき、その存在に負けない料理を乗せましょう。
お皿やカトラリーが眺めるだけのものだったら、もったいなすぎ。ぜひ使いましょう。

☆これからカフェや料理教室を始めたいと思っている方
料理を作ることが大好きで、将来はカフェをやりたい、料理教室を始めたいと
うっすらと思っているなら、いま、ぜひ一緒に準備を始めましょう。
技術を磨き、レパートリーを増やし、理論を知り、経験を増やしましょう。
いつか、ではなくて、今スタートしませんか。えいや!で始めなければ、始まりません。
*教室をされる方向けの、教室運営術の講座はこのディプロム講座とは別に、8月頃にスタート予定です。

☆家庭料理の先生、日本料理や中華やイタリア料理など、違う国の料理を教える先生方、そしてお菓子、パンの先生
大歓迎です。「自分にはフランス料理の素養がある」と思えることは、きっとあなたの仕事に自信奥行きを与えます。フランス料理的アプローチを知っていれば、味の表現が広がるでしょう。生徒さんにもいっそう自信を持って接することが出来ます。これから自身の教室のメニューにフランス料理も取り入れていきたい方にもぜひお越しいただきたいと考えます。

私はフランス料理の教室を開く前に、しばらく懐石料理を勉強していたことがあります。気がついたのは、日本料理へのリスペクト。考え方、素材へのアプローチの仕方、哲学は違えども、素晴らしい世界が広がっていると知ることができました。翻って、フランス料理へのいっそうの興味と敬意にも繋がりました。

日本料理やイタリア料理が「素材を引き出す、素材に寄り添う料理」だとしたら、フレンチは「素材と格闘する料理」だと私は勝手に思っています。その心は、「おいしさと美しさのためなら、とことん命がけ!」 
「フランス料理ではこう考える」、「フレンチにはこんなやり方がある」、「おいしさのためにここまでやる!」
違いを知っていること、体感で分かってることって、素晴らしいことです。
それは必ずあなたの生徒さんに伝わります。これまで以上にあなたという存在が生徒さんの心をつかむ要素の一つになるでしょう。
いいとか悪いとか、どっちが上とか下とかの発想でなく、とことん食べ手を楽しませ、もてなす気持ちは、どの料理にも共通ですよね。ハードルは何もないと思います!

教わったレシピだけで教室をスタートしても、最初はよくても、10年20年そのままではもちません。
・自分で発想して、組み立てる力の「もと」を養うこと。
・疑問がでてきたときに、聞ける人がいる。あるいは誰に聞けばよいか、何を調べればよいか知っている人がいる

のは力強いことです。これは私に限らず、これからのコミュニティ(後述)の中にもそんな存在が見つかるかもしれません。あなたが誰かの助けにもなってくだされば嬉しいことです。

フードコーディネートやワイン、チーズなど食の仕事をする方
もちろん直接的にあなたのお仕事にお役に立つでしょう。
考え方に幅がでて、もっと広い仕事に繋がったり、深く追求できたり、また新しい世界が広がるかもしれません。
「フランス料理もできます」と言えることで、仕事の場でのあなたの価値が一つ高まります。
今ある知識を最大限にいかし、もっと先のステップに進むための足がかりと自信にしてください。

私がもしソムリエ試験を受けるなら(いずれ受けたいです)、他の人よりちょっとだけ有利なのは、ソースの名前と味を知っているから新しく覚える必要がないということ! 試験では記憶するべきものがたくさんあるはずですから、その分だけ私はラッキー! そう思えるのは、私の密かな喜びです。

ワインに携わる人も、チーズに携わる人も、フランス料理の中身を「知っていて当然」と見なされる場面は多いのではないでしょうか。知識として知っている、食べて知っているよりも、「自分で作れる!」のが、いちばんです。お客さんへの提案にも信頼度が増すことでしょう。
いずれ食の仕事をしたいとお考えの方も、いまから知識と経験を増やしましょう。必ずプラスになります。

講座のその後

認定講座を受けてくださった方々が、食のプロとして、いずれ横の繋がりを持ち、
・たとえば日本料理の方とワインの方がコラボでイベント開催
とか
・互いの生徒さんに、新しい知識をもたらす講座の講師をしたり
(この前、私は分子栄養学の専門家とコラボの料理講座をさせていただきましたが、そんな感じ)
とか
・誰かが困ったときに、知識を共有する仲間になったり
・ときに私の仕事を助けてくださったりする・・(!)

なんて、フランス料理を愛する人々の新しいコミュニティが形成されていったらいいなあと夢見ています。
これからの時代は自分が属するコミュニティを複数持っていたほうが、いっそう楽しく豊かな人生を送れると言われています。
せっかくなら、好きな食の世界でのコミュニティを、あなたも持ちませんか。

フランス料理の素養は必ずあなたの役に立ち、あなたに自信を与え、あなたの人生にをもたらすことでしょう。

・自分が作れるようになりたい! 
・誰かのために作れるようになって、喜ばせたい。
どっちも叶います。
・自身や仕事の価値を高め
・より楽しく、充実した人生を送りたい
これも叶えましょう。

小さい自信は、だんだんと数が増えて、大きな、確固たる自信次の夢へと繋がります。

楽しむためのフランス料理はいったん少し横において、
「人生を輝かせるためのフランス料理」にトライしてみませんか。

彩りある暮らしを実践されている方には

もっとおいしく、
もっと楽しく
暮らしに活きる料理のため

料理を仕事にしている人なら

もっと深く
もっと自信にあふれ
もっとたくさんの人に喜びを与え
もっと利益が上げられる仕事人に

あなたの人生をもっと輝かせるためのフランス料理へ。

いま考えてみませんか。

こんなふうに進めます

楽しむための料理教室はいったん側におき(これをご希望の方は、通常の料理定期講座へどうぞ!)、この講座では継続的に、集中的に学びます。

毎回の授業の基本的な進め方

  • まずは私がデモを行い、お昼がわりに試食 
  • 次にみなさんが同じように実習
  • 火入れ、味付けなど、完成品を毎回ご本人と私が一緒に確認
  • 残りはすべてお持ち帰り
  • 復習したい人への同じ食材の注文をお引き受けします
  • もちろん質問にはいつでもお答えします
  • グループラインで、質問や悩みを共有して全体のスキルアップも

1. 工程

メイン(核となる料理)

学ぶための講座ですので、1から10まですべての工程をご自身で作っていただきます。ほかの方との分担作業は原則的にありませんので、全部ご自身で体感していただけます。
2日連続での授業も設定している理由は、たとえば1日目に牛のブイヨンを取り2日目に清澄化してコンソメを作ったり、
テリーヌを仕込んだ翌日にカットして検証したいからなのです。

メイン外メニュー

コースの組み立てとして必要なそのほかのレシピも、アミューズ、前菜、デザートを回数分ご紹介します。
私がデモで、あるいは先に仕込む、あるいはどなたか順番で担当していただくなど、メイン外メニューはフレキシブルに対応して、ご紹介していきます。


フランス料理に必須のものは必ず一度は経験していただきたいので、メインで漏れているものはこちらで網羅できるよう、実習にも取り入れていきます。ただし2回目以降のフォンやブリゼ生地などは、こちらで仕込んでおくこともあります。

アレンジについて

基本的には「家庭で楽にできる」、「簡単にできる」ためのアレンジは行いません。まずはきっちりと、本来あるべきやり方で、美味しさを求めて作ります。

簡単に短くしてしまった料理法から元の料理法を知ることは難しいものです。料理の上っ面をなぞるような料理法は問題外(少なくとも私たちには無関係ですよね)としても、「誰かのために」真剣にアレンジをするのは、じつはとてもを使う作業ですし、同時に、想像力思いやりが必要なこと。

「これがなければどうする?」「なんとか時短できない?」「子供にも作れるようにするには?」「高齢者に食べやすくするためには?」などなど。

この講座を受講した後に、ご自身の仕事で、教室で、ご家庭で。状況に合うようにアレンジするのは、あなた自身です。
そのためのヒントはできる限りお話ししますし、すでに出来上がっているレシピは差し上げます。参加者同士でもアイデアを交換する「グループライン」を作って、みんなでステップアップしていきます。

2. 使う食材

最上の料理を知る、作るためには、よい食材を知ることも大切です。これまで使ったことのない素材ならなおさら。

フランスからの輸入食材を核に使っていきます。ありがたいことに物流システムの発達のおかげで、かなりのものがフレッシュで手に入りますので、手に入いうるものはすべてフレッシュで。
*副素材、小麦粉やバター、普通に手に入る野菜類などはいつもの教室通りです。一部、冷凍しかないラングスティンヌや果物もあります。

ぜひ世界に冠たるフランス料理を支える素晴らしい「素材」に触れ、ご自身で思うように調理してみてください。
日本の食材に置き換えるときのポイントはもちろん随時お話ししていきます。

たとえば

ブレス鶏、ビゴール豚、ビュルゴーの鴨、窒息鳩、ほろほろ鳥、うずら、仔羊、仔牛、フランスほかヨーロッパの赤身牛、うさぎ、エスカルゴ、猪、鹿、雉、フォワグラ、オマール、ラングスティンヌ、トリュフ、フランス産アスパラガス、ういきょうやポワロー、ちりめんキャベツなどの野菜類、ハーブ各種、スパイス各種、キャビアなど
*鶏、鳩、うずら、うさぎなどは1回の授業でお一人1羽まるごと使います。したがってレシピは2人分、4人分あるいは6人分などいろいろな単位になります。
*季節によっては、使えないものがあります(これは後日の研究科に回しましょう)。

3. 理論

日頃からなるべく心がけていますが、「理論的な裏打ち」についてもきっちりとお話しします。
面倒に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、なぜ失敗したのか、なぜうまくいったのか、
頭で知っている理解していることはとても有利です。

塩だけでもちょっと考えただけで、

・塩の分量はどうやって決める?
・いつ塩をするのが有効?
・塩のタイミングで味が違うような・・・
・そもそもなぜ茹でるときにも塩を使うの?
・水の硬度も関係するって本当??
・塩で焼きの速度が変わる!?
・塩の種類で、感じ方が違うような気がする・・
・塩を使わないほうがいい場合って本当にあるの?
・減塩の方法は?

などなど、ポイントはたくさんでてきます。ゆっくり考えたら、もっとあるでしょう。

天才的な感覚でぱぱっと、素敵な料理を超おいしく作れてしまう人もいますが、それはきっと少数。
そこを目指しても仕方ないので、

地道に、堅実に学びます。そんなとき、理論を知っていると早いのです。なぜなら失敗したらすぐに原因を探して突き止められますし、「自分に料理は向かない・・」などと無駄に落ち込むこともない。次は成功する確率がとても高くなるから。

理論と一緒に「データ」を取って、メモをすることもオススメします。失敗の原因を探るとき、最初の頃はかなりでたらめで当てずっぽうな推測を立ててしまうこともありますが(=昔の私!)、データがあると、あとから(=賢くなってから)でも検証できます。10年たって、「なんだ、そういうことだったのか!!」なんて問題解決することもあるのです。

具体的には、気温、オーブンやガスの火加減、時間、天気、食材の状態、機器の状態、自分の状況などです。

4. 盛り付けのセンスの鍛錬

料理を作るセンスと、盛り付けのセンスは少し違うように思います。
過去の私の友人たちの中には、見た目は普通なのに、超おいしいソースをこともなげに作る人がいたから。

料理を作るセンスは、この講座で確実にアップさせることができます。

盛り付けも、少しお教えすると
生まれ持ったセンスでぱぱーっと超素敵にできる方が、中にはいらっしゃいます。
羨ましい!

でも、(私を含め)大半の方は経験」による、と私は思います。鍛錬を積めばどんどん伸ばせると私は考えています。
では、具体的にどうするのか?

・素敵な料理をリアルで見て、楽しんで、味わう(レストランで、教室で)
・そして自分でやってみる
これに勝るものはありません。

レストランにいかない時間も、人の料理を、写真でも、ネットでも、本でも、テレビでも、見る、見る、見る!
頭の中で、こう盛り付けてるのだろうとシュミレーションする

こんな方法でも伸ばせると思います。つまり「」です。

実際の食材は、思ったようにまっすぐでも、均等でもありません。焼いたり煮たら、形も変わります。
そんなとき、臨機応変に対応する方法を、講座では「場数」を踏みながら、一緒に考えていきます。

homard blue

5. 特別授業へのご案内

☆パトリック・テリアンシェフの特別講座

年に一回、私の恩師パトリック・テリアン Patrick Terrienシェフが来日され、こちらでもデモやアトリエ(実習)講座をしてくださいます。みなさんへは、アトリエ講座へのご参加をご案内します。

テリアンシェフは私の母校のパリ・ル・コルドンブルー料理製菓学校のシェフ・デ・シェフ(シェフの中のシェフ、つまり主任教授)を長年勤めていた先生。大阪の辻調理師学園で教鞭を取られていたこともある日本通でもあります。コロナ前までは、年に一度は来日して、監修にも携わる大阪のビストロでフェアをされていました。現在はフランス料理アカデミーAcadémie culinaire de Franceの会員として、世界を飛び回っていらっしゃいます。

何か困ると、いまだに「シェフ! SVPシル・ヴ・プレ! 教えてくださ〜い!」と、私が頼りにしている先生なのです。

前回の様子はこちら

コロナ期間中はオンラインで開催

デモ講座はどなた様にもご参加いただける開かれた講座ですが、アトリエ講座は会員の方限定で毎年行ってきています。フランス人のシェフから直接学べるチャンスですので、これをみなさんにも開放します。
次のチャンスは23年4月の予定です。

(今回の受講料には含まれません)

☆パリでの料理教室

コロナ前まで行ってきた、パリのアパルトマンでの料理教室へのご案内をします。学んだ料理法で、現地の食材を使い、現地の空気感の中、料理してみませんか。

あの楽しさと興奮をみなさんに伝えたくて20年を超えて教室をしているといっても過言ではない私ですが、きっとみなさんにも楽しんでいただけることと思います。そして、さらにいっそう大きな自信となること、保証します!

(今回の受講料には含まれません)

前回の模様はこちら

サポート体制

質問について

私がお渡ししたレシピについては、いつでも、いつまでも(契約期間が終了した後も)お受けします。対面で、メールで、ズームでご説明いたします。

ラインで参加者の方全員のグループを作り、ご質問を共有していきます。誰かの質問は、ほかの方にもきっと役に立ちます。道具や店情報など、みなさん同士でも情報を共有してください!

*レシピ外のフランス料理についての一般的な疑問については、授業の際にお知らせください。時間の許す範囲内で、なるべくお答えします。メールでの対応は、時間的に厳しくなると思われますので、致しかねます。

*開業相談、教室の運営上の相談なども、授業の終了時に。これらはまた後日、べつに専門の講座を開設予定です。

スケジュールと詳細

期間約6ヶ月間 全18回(10:30-17:00) あるいは24回
月初めの土曜日、日曜日と第3週の月曜日あたりの予定 *ご参加者のご希望も伺い、これから確定していきます。3月スタート予定
実習レシピメイン料理18品目(ほかに「フランス料理に必須の基本の項目」は前菜やデザートとして、かならず経験していただきます)あるいは24回 試食あり
デモレシピほかにアミューズ、前菜(実習のあるものも半数程度)、デザートなど、1コースを組み立てられるレシピを54品目(3×18回あるいは24回)以上 すべて試食あり
方法1回につき、アミューズ、前菜、メイン、デザートの4レシピ以上のデモ。実習はそのうち1〜2品目。

おそらく実習レシピと総レシピ数は提示の数をかなり上回ることになると思います。
なぜなら、「フランス料理に基本的な事柄」は考えれば考えるほど、たくさんでてきてしまって・・・
正直なところ、どうしよう!?  もっといっぱいやりたい!と頭を悩ませているところです。

実習予定レシピ(候補)は赤字になっていますが、これらの中から、ご参加者の意見を聞きながら
実際のメニューを確定していきます。

未経験者は、だめでしょうか?

いいえ、ちっとも。お家で普通に毎日のご飯を作れる方なら、どなたでも。ご参加者全員に、一からフランス料理を手ほどきいたします。もし他の方が自分よりも出来すぎるように見えたとき、一人で抱えずに、お気持ちをお知らせください。

*まわりの人達がはるかに自分よりできるのでは!? と感じて落ち込んだこと、私はあります。真剣に「自分は落ちこぼれ」だとずっと思っていました。泣いたこともあります。そんな私も卒業するときは、総合でなんと2番に! おまけに優秀賞がついていました。いちばん驚いたのは私です。
そして今の私には、必ず「どんなことにも慣れて上達できること」、「人には得手不得手があるもの」と分かっています。自分の特質を知って、上手にカバーすればいいだけです。あなたのお力になりますよ。

認定証は出ますか?

基本のフランス料理の全過程を修了された方には、フランス料理基本講座あるいは基礎講座修了証certificatをお出しします。提供したレシピはもちろんご自身の仕事に自由に使っていただけます。そのまま使うのも、アレンジするのも自由です。
*ただしご自身の名前での、外部への開示はご遠慮ください。レシピは先人から引き継いだ、みんなのための遺産であり、技術の継承を担うものでもありますが、同時に個人の積み重ねてきた努力や経験、知識の反映された大切なものでもあるから。今後のあなた自身のためにも、倫理観を持って扱ってくださるようお願いします。詳しくは直接お尋ねください。

一部食材にアレルギーがありますが・・

ご相談ください。該当のものだけ抜ける場合と、抜けない場合があるかもしれませんことご了承ください。

*じつは私にも! お気持ちは理解できますので遠慮無く相談してください。

どうしても出席できない場合は、どうなりますか? 

核となる材料(たとえば輸入食材)や手に入りにくいものは宅配便でお送りします。また一応ズームで映像は撮っておきますので(ただしズーム授業がメインではないので、細部の確認など、不鮮明な部分があることはご容赦ください)、自宅で作られる際の参考にしてください。

やむをえず休んだ場合、認定証はでませんか?

ご自宅で作り、写真付きのレポート(難しかった点、不明だったこと、うまくいった点や感想なども入れてください)をメールにて送ってください。ご質問などにもお答えし、双方が確認した上で出席と見なしましたら、認定証はお出しします。

遠方で、毎月3回はちょっと厳しいのですが・・

まずはお気持ちが大切。ご相談ください。

一括支払い以外の方法はありますか?

はい、分割払いもお行き受けできますが、途中解約はできません。ただし初回のみ、受講後すぐのお申し出により、解約できるものとします(初回分の受講料は、該当する金額を差し引かせていただきます)。
分割の回数は月数である6回を考えていますが、ご希望の月数にすることもできますので、ご相談ください。

この講座の後に、もっと上のクラスはありますか?

フランス料理を18回あるいは24回で網羅できるわけではないので、この講座はあくまでも基本のフランス料理を習得していただくことが目的です。

その後の講座は、お人数が揃えば、アドバンスト講座(研究科)として、さらに上のクラスを開講したいと思っています。アドバンスト講座まで修了された方には、フランス料理認定講座認定証deplomeをお出しします。
よろしければ、それまでは通常の定期講座(料理上級)へお越しいただき、レシピを増やしていってください。同時進行も可能です。認定講座で基本ができている方ならば、ご自身でどんどん習得していくこともできると思います。

開業相談や、教室運営の仕方についても教われますか?

ある程度の開業相談、教室の運営上の相談なども、授業の終了時に承れます(が時間的な限度はあります)。
また本気モードの教室コンサル講座は8月頃に、専門の講座を開設予定です。ご希望のある方は、先にお知らせくださいましたら、あなたに合わせてどんどん動きますよ!

説明会、開催のお知らせ

詳しい説明会は、リアル、あるいはズームにて1月2月中に行います。
まずは、気軽に「話しだけでも聞いてみたい」とお知らせください。
*本気で取り組みたい方に来ていただきたいと思っていますので、
強引に勧誘したりなどしませんので、ご安心ください!

1回の説明会は、1時間半〜2時間の予定です。
ご希望がある都度、開催日を決めていきます。


ご参加希望のみなさんからのご要望を聞きながら、最終的に開催日、メニュー、方法などを確定していきます。
*現在の日程やメニューは仮の設定です。

現在決まっている説明会は次の通りです。早めにご参加いただいたほうが、ご要望は反映できやすくなります。

  • 1月29日(日)15:00より アトリエ・イグレックにて
  • 1月30日(月)10:30より アトリエ・イグレックにて
  • 2月1日(水)10:30より アトリエ・イグレックにて
  • 2月1日(水)15:00より アトリエ・イグレックにて

説明会の参加希望、疑問点のおたずね、ズームご希望の方はこちらよりお知らせください!

*説明会に出られなかったからといって、講座に参加できないわけではありません。

講座スタートは3月の1週の予定です! 締め切り:2月25日(土)

基本のフランス料理認定講座にてお待ちしております! 一緒に本気で取り組みましょう!

あなたの輝く料理人生のために

塚本有紀 プロフィール

塚本 有紀
フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」主宰

ル・コルドン・ブルー・パリ本校料理コース、製菓コース修了、グラン・ディプローム取得。トレトゥール(ケータリング)コース修了。

「パリ食いしんぼう留学記」(晶文社)、「すてきなフレンチのごちそう」(旭屋出版)ほか出版

(一財)藤井幸男記念・教育振興会 理事・講習会担当事務局

フランス人が何を見て美しいと言い、何をおいしいと言うのか、どうしても自分の感覚で知りたくて渡仏、パリの料理学校へ。
戸惑いつつ、もしかして私って落ちこぼれ!?と感じ、クラスが上がるたびに泣きそうになりながらも、結局、総合2位、優秀証つきで卒業。

帰国して、多くの方々と「食」の喜びを分かち合い、心豊かな時間を過ごせたらと、2000年5月に立ち上げたフランス料理とお菓子の教室はそろそろ23年目。
この間、のべ15000人を超える人々にフレンチの楽しさとおいしさを手ほどき。
フレンチを愛する人が増えることを夢見て、邁進中。

同時進行で、留学時代を描いた本、パンに関わる本、翻訳本、レシピ本などの出版を通じて、フランスの豊かな食文化を伝えている。

フランス料理にまっすぐに向き合いたい人をサポートするため、フランス料理認定講座を23年3月にスタート予定。
さらには23年の間に培った教室運営術が少しでも教室主宰者の方々に役立つように、8月頃には新しいコンサル講座を開講。
お菓子も料理と同じくらいに大好きなので、23年の後半にはフランス菓子認定講座もスタート予定。

猫好きの猫アレルギーもち。悲しい・・ので、もっぱらインスタの猫動画に癒やされ中。近々初の猫カフェデビュー予定!
美しいお花も大好き(料理とお菓子の仕事に進まなければ、間違いなくお花の世界に行っていたはず!)。

通常の教室についてのモットーや想いは、よろしければこちらをご覧ください。

みなさんが、お家で仕事場で、周りの人に自信を持ってお菓子や料理を作ってあげられますように。
そして充足感と幸せな思いに包まれますように。

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